これほどコメントに励まされた日は初めてかもです。
この場を借りて、みなさんにお礼を。
本当にありがとう。
恋は人生の活力、友情は人生の安息、あるいは癒し。……だな。
映像におけるスクリプターという職業は、製作の記録係ですな。
で、ゲーム開発におけるスクリプターという職業はといいますと
シナリオ、映像、音楽、これらを一つにまとめて、システムに
組み込む係なわけですな。
で、今の開発なわけですが。
私は頼まれてスクリプターをしております。
シナリオが大幅に遅れ、絵は下請け会社にドタキャンされ、
我々スクリプターの手元にはコンテはおろか、まともな
素材の資料すらない。
予算はない。
開発日数はない。
発売延期もありえない。
こないだ本社に顔を出したとき、上司が教えてくれた。
「スクリプターはアリ物でなんとかするのが役目だから。」
――その、アリ物すら、ないんです。
逃げ出したいと思ったことは一度もなく、ただただ、
自分の無力を嘆きたくなるし。
風邪なおらないし。目痛いし。
ふと、ディスプレイをじーっと眺め、発想の転換をしてみた。
例えば背景。
遭難したとき、いつ来るともわからぬ救助を待ちながら
限られた非常食を全部いっきに食う お馬鹿はいないわけで。
森をさ迷い歩くシナリオで、森の絵は1枚しかないと来た。
じゃあ、森の絵1枚を、画面にぺたりと貼るのは、お馬鹿の
することなのではないか?
1枚の絵を4つに区切り、その1/4を画面いっぱいに拡大すれば
あたかも4枚、森の背景があるように見えるのでは?
――やってみた。
開発室に、仲間からの賛辞の声がこだました。
今日もぎりぎりのところで何とかやってます。はい。
1. 無題