さて、昨日の続き。→
■では、やること。
1)flash領域のパーティションテーブルの修復。
「Universal Unbricker V3」を使い、PSPに、正常なnand-dump.binを
物理的に書き込む。
2)そのPSPに、そのPSP本来のIdstorageを書き戻す。
「Extended Pandora Bootmenu v0.86t2」で「IDStorage Manager v1.3」を使用。
3)「UU V3」ないしは「pandora」で、nandのバックアップを取る。
パーティションテーブルが正常に戻ったであろう状態をバックアップ、という意味。
4)オマケ。
PSPを工場出荷状態のFW2.60に戻してみる。(^^)
ちうわけで、まず下準備。
「pandora's battery」の「Magic Memory Stick」に
「Extended Pandora Bootmenu v0.86t2」をインストールする。
インストールが終わったら、
ms0:/PSP/GAME/
┗EPBMINSTALL/
は削除して良い。で、同じフォルダに
ms0:/PSP/GAME/
┣IdStorageManager/
┣M33CREATOR ←CFW3.52M33-2インストーラ
┗KeyCleaner/ ←ChillyWillyさんの「KeyCleaner v1.4」
#下の2つは折角だから入れてみた。128Mのメモステに余裕で収まるのが素敵。
#「KeyCleaner v1.4」はこちらから入手→
■次。自分のPSPにて、先ほどMMSに入れた「IDStorage Manager v1.3」を
使い、Idstorageをダンプする。
ダンプされたIDStorageは
ms0:/PSP/GAME/
┗IdStorageManager/
┗keys/
ここに保存される。これは、とりあえずPCにもコピーしておく。
下準備終了。
さて、(1)。
知人から、無改造の旧型PSPのnandを、バックアップさせてもらう。
ちなみにTA-79基板、公式FW3.80が入ってた。
で、その「nand-dump.bin」を、「UU V3」起動後、L+R+HOME+START。
Idstorageも含め、自分のPSPに全部書き込む。
たぶん、これでflash領域のパーティションテーブルは直る……んでしょう。(^^;)
では、(2)に行くわけだけどその前に。
先に「TA-82基板」と「0x0005.bin」という「Idstorageキー」について
ここあたりを熟読して勉強しておく。→
■自分なりに簡単にまとめると――
- 旧型PSPの自作ソフトは、1.50カーネルベースが主流。
- ソニー、FW1.50を起動させようとすると電源が落ちる「TA-82基板」型PSPをリリース。
- ハッカー、TA-82基板でFW1.50を起動させるための「鍵」をつきとめる。
その「鍵」が、Idstorageキーの「0x0005.bin」。
このキーの先頭4バイトの値が「67 6B 6C 43」だと、1.50IPLが起動できないという仕様。
もちろん、この4バイトの値が工場出荷時の値。
ハッカーたちによるTA-82ダウングレーダーは、この0x0005.binを
違う値に書き換えて、FW1.50を起動可能にしている。
ついでに、(4)に関係してくるので触れておくと、この0x0005.binを書き換えてしまうと、
公式FW3.30以上にアップグレード出来なくなる、という不具合がある。
まとめ。
- TA-82基板で0x0005.binを書き換えると……
- FW1.50が起動できるようになる。
- FW3.30以上にアップグレードできなくなる。
では、作業に戻るぜ。
……と思ったけど、恐ろしく長くなってしまい、今日はやめといたほうが良いね。orz
続きは次回。('A`)ノ