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アトピー発症の鍵解明 兵庫医科・三重大が実験#元記事→■
皮膚などにあるタンパク質「インターロイキン33」(IL33)が過剰に生み出されるとアトピー性皮膚炎の発症につながることを、兵庫医科大と三重大のチームがマウスの実験で明らかにし、5日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
兵庫医科大の山西清文やまにし・きよふみ主任教授は「IL33が作られる過程が解明され、増加を止められれば、治療薬を開発できる可能性がある」と話している。
チームによると、IL33は人の体内にもともとあり、アトピー性皮膚炎患者の皮膚細胞では通常より多いことが分かっていたが、発症との詳しい因果関係は不明だった。
IL33の作用を詳しく調べると、アレルギーに関係する2型自然リンパ球が増え、湿疹のもととなる好酸球を増やすタンパク質「IL5」を作り出していた。