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鳩山元総理だけを責められない尖閣問題発言 --- 渡辺 龍太#元記事→■
最近まで、尖閣に関する暴走老人と言えば間違いなく石原慎太郎議員の事だったが、どうやら少し若い鳩山元総理(66歳)にお株を奪われてしまったようだ。先日、鳩山元総理は香港のテレビ局のインタビューで、日本が尖閣を中国側から盗んだと思われても当然であると発言した。それを受けて、菅官房長官は断じて許せないと述べ、古巣の民主党の海江田代表も不快感を示すなど日本中を騒がせている。
では、そんな鳩山氏を総理大臣にさせたのは誰なのか。それは、日本国民に他ならない。なので、私は今回の鳩山尖閣発言において、鳩山氏だけでなく日本国民も責任を感じるべきだと思う。
このように書くと、マスコミが異常に自民党をバッシングし、民主党を持ち上げたのがいけない、と反論する人もいるだろう。だが、私はマスコミよりも国民の責任の方が重いと考える。
確かに、マスコミの自民党や当時の麻生総理に対する批判は、少し異常なレベルに達していたかもしれない。しかし、そのバッシングも本当に真に受ける必要があるのかどうかを考えれば、必ずしもそうとは限らないと直ぐに分かる事ばかりだった。
そんなマスコミの言う事を鵜呑みにして、鳩山氏がどんな思想の人物かを全く考えずに投票した国民が、今回の鳩山発言を非難することは出来無い。自業自得としか言いようがない。日本は国民主権の国なので、本当の意味での政治の責任は、全て国民が負うしか無いのだ。
渡辺 龍太(わたなべ りょうた)
World Review編集長