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北方領土に“同盟国”企業が続々進出 外国企業に制裁を#元記事→■
ロシアが不法占拠する北方領土での地熱や風力などの発電事業を、あろうことか米国系の企業が次々と受注していることが明るみに出た。なぜ、こんなことがまかり通るのか、との思いを禁じ得ない。
問題となっているのは、米アラバマ州に本社を置く「タイガー・マシナリー」の傘下企業「サハリン・マシナリー」。米建設機械大手「キャタピラー」の公式ディーラーである。サハリン・マシナリーは国後島の古釜布(ロシア名ユジノクリリスク)郊外に計画されている地熱発電所の建設を請け負い、現地での工事に着手。国後島・泊(同ゴロブニノ)での風力発電所建設も受注して関連設備の製造に入ったほか、昨年9月に稼働を開始した択捉島・別飛(同レイドボ)のディーゼル発電所を建設していたことも明らかになった。
北方領土を事実上管轄するサハリン(樺太)州の当局者によれば、択捉島にも地熱発電所を建設する計画があり、複数の外国企業が受注の意思を伝えてきているという。
言うまでもなく、北方四島は1945年8月、日ソ中立条約を侵犯して対日参戦したソ連が、終戦後のどさくさにまぎれて不法に占拠した日本固有の領土。したがって、ロシアがインフラ整備を通じて実効支配の固定化を図ること自体が容認できない。さらに第三国の企業、まして同盟国である米国の企業が、ロシア管轄下でそれに加担しているのは極めて重大な事態と言うべきだ。
過去には韓国企業が択捉島の港湾工事に加わり、中国人や北朝鮮人の労働者は建設や農業の現場に流入し続けている。