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泡が凍ったビール キリン、発想の転換が生んだ新技術#元記事→■
泡の温度は氷点下5度。まるでソフトクリームのようにツンと立ち、口に含むとシャリシャリした食感が広がる――。この春、キリンビールがこんな斬新なビールの飲み方を世に送り出した。カギとなるのが工場の生産技術を担当するエンジニアたちが生んだ新型のビールサーバーだ。冷たいビールを提供する研究を進めるなか、発想の転換から開発に着手。従来のビールをそのまま使いながら、「フローズン生」という目新しさを打ち出すことに成功した。
■「食感が面白い」「自分でも注ぎたい」
「泡が凍ったビールお願いします」。3月上旬から東京都心のあるビアバーでこんな注文が聴かれるようになった。全国に先駆けて、メニューにキリン「一番搾り」の新しい飲み方「フローズン生」が加わったのだ。「冷たいだけでなく食感が独特なのが面白い」「飲むだけでなく自分でも注いでみたい」。実際に飲んだ人の反応も上々だ。
「フローズン生」は泡を氷にしてしまったのが特色だ。あくまで「泡」なので硬さはなく、液の上に固まりとして乗っている印象だ。泡持ちもよく、普通のビールなら注いでから6分程度で消えてしまう泡が約40分程度は残るという。